投稿日: Sep 16, 2022
HAQM Elastic Container Service (HAQM ECS) では、スケールインイベントでクラスターオートスケーリングをより速くできるよう、HAQM ECS 容量プロバイダーを改善しました。HAQM ECS では、余剰キャパシティーのスケールインをより速く行えるようになり、インフラストラクチャの使用率の向上とコンピューティングコストの削減をサポートするようになりました。
HAQM ECS は、フルマネージドコンテナオーケストレーションサービスで、コンテナ化されたアプリケーションをより簡単にデプロイ、管理、スケーリングできます。クラスターオートスケーリング (CAS) はユーザーに代わって Auto Scaling グループ (ASG) の HAQM EC2 インスタンスを管理する HAQM ECS の機能で、ユーザーはインフラストラクチャの管理を気にせずにタスクの実行に集中できます。HAQM ECS で CAS を使用すると、HAQM EC2 インスタンスのスケールアウトとスケールインの両方が管理され、ワークロードに最適なキャパシティーがクラスターに適用されます。スケールイン時、HAQM ECS は ASG キャパシティーを反復的にいくつかのステップで削減して可用性を最大化しながら、需要を満たすようキャパシティーを安定させます。これまで HAQM ECS では、スケールインの各ステップで ASG キャパシティーの削減は一度に 5% に制限されていました。今回のリリースにより、HAQM ECS でスケールインステップの削減制限が ASG キャパシティーの最大 50% に引き上げられたため、スケールインステップが減り、スケールインへの対応性が向上するとともに、トラフィックが急増するパターンでもキャパシティーの可用性を維持できるようになりました。1,000 タスクで 334 個の c5.xlarge インスタンスにスケールアウトし、定常状態では 100 タスクで 34 個のインスタンスにスケールインする必要がある HAQM ECS サービスに対してこの機能強化をテストしたところ、スケールインのステップの強化後、スケールイン時間は 80 分から 10 分へと 8 倍の改善が見られました。パフォーマンスのベンチマークの詳細については、ブログ記事をご覧ください。
速くなった HAQM ECS クラスターオートスケーリングのスケールインは、HAQM ECS が利用可能なすべての AWS リージョンのすべての HAQM ECS ユーザーが自動的に利用できます。詳細については、ブログ記事とクラスターオートスケーリングのユーザーガイドをご覧ください。