投稿日: Jul 17, 2023
AWS Fargate を使用して HAQM Elastic Container Service (ECS) でアプリケーションを実行しているお客様は、Seekable OCI (SOCI) を活用できるようになりました。SOCI は AWS がオープンソース化したテクノロジーであり、コンテナイメージ全体がダウンロードされるのを待たずにコンテナを起動できるようにすることで、アプリケーションのデプロイとスケールアウトを高速化できます。
コンテナの起動方法は、コンテナのイメージ全体をリモートコンテナレジストリからダウンロードしてから、コンテナを起動するものがほとんどです。多くの場合、起動に必要なのはイメージのごく一部だけなので、イメージ全体がダウンロードされるのを待つ必要はありません。SOCI は、アプリケーションの起動と並行してイメージデータを遅延読み込みすることで、この待ち時間を短縮し、コンテナがイメージの一部のみで起動できるようにします。
SOCI を使用するために必要な作業は、コンテナイメージファイルのインデックス (SOCI インデックス) を作成することだけです。このインデックスはイメージとは別に生成され、レジストリ内に別個のアーティファクトとして保存されるため、イメージとそのダイジェストは変更されません。また、タスク定義を変更する必要もありません。HAQM ECS タスクを開始すると、AWS Fargate により、コンテナイメージの SOCI インデックスが存在するかどうかが自動的に検出され、イメージ全体のダウンロードを待たずにコンテナが起動します。これにより、アプリケーションの高速なスケールアウトが可能になり、アプリケーション更新のロールアウト時間が短縮されます。