HAQM Web Services ブログ
週刊AWS – 2021/10/18週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
昨今「サーバーレス」という言葉は広く認知されるようになってきたのではと思っていますが、単語は知っているがまだ実際にサーバーレスのシステム構築をしたことはないという方も多いのではないでしょうか。そういう方にピッタリな「はじめてのサーバーレス ハンズオン」が11月2日にオンライン開催されます。
AWS Lambda、HAQM API Gateway、HAQM DynamoDB、HAQM Cognitoを組み合わせたハンズオンを体験できます。ご興味がある方は上記リンクからお申込みください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2021年10月18日週の主要なアップデート
- 10/18(月)
- FreeRTOS が対称型マルチプロセッシング (SMP) のサポートを追加
HAQM FreeRTOSは、組み込み用などで使われるプロセッサ用のリアルタイムオペレーティングシステムです。今回SMPに対応したカーネルが公開され、複数のプロセッサコアが存在する環境でより効率的に処理を行うことが可能になりました。詳細はこちらの情報を確認してください。 - HAQM Keyspaces (Apache Cassandra 用) が、Time to Live (TTL) 設定を使用した自動データ有効期限切れのサポートを開始
フルマネージドのApache Cassandra互換データベースサービスであるHAQM KeyspacesでTime to Live (TTL) 設定が可能になりました。テーブルの属性または行に有効期限を設定しておくと、有効期限が切れた属性または行が自動的に削除されるようになる機能です。TTLの設定には別途費用が発生します。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- FreeRTOS が対称型マルチプロセッシング (SMP) のサポートを追加
- 10/19(火)
- PostgreSQL 14 RC 1 が HAQM RDS データベースプレビュー環境で利用可能に
HAQM RDSのプレビュー環境でPostgreSQL 14 RC1が利用可能になりました。プレビュー環境ですので本番利用には適しませんが、リリース前のRDS for PostgreSQL 14の機能を検証することが可能です。 - AWS 料金計算ツールが HAQM CloudFront をサポート
AWS Pricing CalculatorがHAQM CloudFrontのコスト計算をサポートするようになりました。データ転送とリクエストに関連するコストを計算することが可能です。 - HAQM Redshift 向け AWS Data Exchange を発表 (プレビュー)
AWS Data Exchangeは、AWSクラウド内でサードパーティのデータを簡単にサブスクリプションするサービスです。サブスクライブしたデータはS3自動的に配信されます。今回この拡張にあたるAWS Data Exchange for HAQM Redshiftのパブリックプレビューが開始になりました。サブスクライブしたサードパーティーのデータが直接Redshift内の表としてアクセス可能になります。S3に入ったデータをRedshiftに投入する手間を省いてすぐに活用可能です。東京リージョンもプレビュー利用可能なリージョンに含まれています。詳細はこちらのブログを確認してください。
- PostgreSQL 14 RC 1 が HAQM RDS データベースプレビュー環境で利用可能に
- 10/20(水)
- Announcing General Availability of the AWS Panorama Appliance
AWS Panorama Applianceが一般提供開始(GA)になりました。Panorama Applianceは画像認識(Computer Vision:CV)アプリケーションを実現するアプライアンスです。カメラに取り付けることでエッジで動作するCVアプリケーションを実現します。詳細はこちらのブログをご覧ください。現在のところ北米、EU圏、イギリスでの提供です。 - HAQM QuickSight launches new Table and Pivot table enhancements
BIサービスのHAQM QuickSightで表とピボットテーブルに複数の機能が追加されました。今までより細かい部分まで表のフォントや罫線、カラーをカスタマイズできるようになった事に加えて、表の中にハイパーリンクやイメージを入れることができるようになりました。 - AWS Security Hub adds support for cross-Region aggregation of findings to simplify how you evaluate and improve your AWS security posture
AWS Security HubはAWS内のセキュリティチェックの自動化とセキュリティアラートを一元化するサービスです。今回複数のリージョンの情報を一か所にあつめることが可能になりました。 複数リージョンを利用している環境でのセキュリティチェックがより容易に実現できるようになります。
- Announcing General Availability of the AWS Panorama Appliance
- 10/21(木)
- HAQM Chime SDK now supports video background blur
HAQM Chime SDKで背景ぼかし(blur)が利用可能になりました。HAQM Chime SDKは、オンライン会議サービスのHAQM Chimeのインフラを活用することでメッセージング、音声、動画、画面共有機能を利用者独自のアプリケーションに実現することができるSDKです。 - HAQM RDS Proxy now supports HAQM RDS for MySQL Version 8.0
HAQM RDS ProxyがHAQM RDS for MySQL 8.0をサポートしました。RDS Proxyはフルマネージドで提供されるデータベースProxyサービスです。
- HAQM Chime SDK now supports video background blur
- 10/22(金)
- AWS Fault Injection Simulator now injects Spot Instance Interruptions
AWS Fault Injection Simulator (FIS)でHAQM EC2 Spot Instanceの中断をシミュレーションできるようになりました。FISはAWS上でカオスエンジニアリングを行うためのマネージドサービスで意図的に異常事態を注入し、システムが正しく動き続けるかを確認する事を支援します。 - AWS Load Balancer Controller version 2.3 now available with support for ALB IPv6 targets
AWS Load Balancer ControllerはAWS Elastic Load BalancerをKubernatesネイティブな方法で構築・利用するためのコントローラーです。今回公開されたv2.3ではALPのIPv6ターゲットグループサポートの機能などが追加されました。
- AWS Fault Injection Simulator now injects Spot Instance Interruptions
最後にもう一つハンズオンイベントの紹介を。「AWSの基礎を学ぼう」という土曜に開催されているコミュニティイベントがあるのですが、その11/20(土)の回でAWS Lake Formationの基礎的な解説とハンズオンを実施させてもらう事になりました。Lake Formationに興味があるが、まだどういうものか分からない、触ったことが無いという方はぜひご参加ください。午前中の開催です。
– AWSの基礎を学ぼう 特別編 最新サービスをみんなで触ってみる Lake Formation
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)