HAQM Web Services ブログ
週刊AWS – 2025/6/2週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの西村です。
今週も 週刊AWS をお届けします。
いきなりですが、HAQM Q を使われていますでしょうか?いつも使っているという方も、まだという方にも、「HAQM Q CLI でゲームを作ろう」キャンペーンのお知らせです。タイトルにありますように、AIコーディングアシスタントである HAQM Q CLI を使って、ゲームを作ってみようという学習機会のキャンペーンです。6 月 20 日まで実施されており、参加いただいた方はもれなく T シャツを Get できます!参加のためのガイダンスブログが出ておりますので、ご確認いただき、ぜひこの機会に HAQM Q CLI に触れてみてください!
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2025年6月2日週の主要なアップデート
- 6/2(月)
- HAQM DataZone launches upgrade domain to SageMaker
HAQM DataZoneとHAQM SageMaker は、DataZoneドメインを HAQM SageMaker にアップグレードして使用できる新しいユーザーインターフェース(UI) 機能を発表しました。これにより、既存の HAQM DataZone で作成・管理されたアセット、メタデータフォーム、用語集、サブスクリプションなどのすべてのコンテンツは、アップグレードすることで HAQM SageMaker Unified Studio の環境内で新しい SQL 分析、データ処理、AIのユースケースに拡張して利用できるようになります。アップグレードに関する詳細は、こちらのドキュメントをご確認ください。 - Second-generation HAQM FSx for NetApp ONTAP now available in the AWS Mumbai and Tokyo Regions
HAQM FSx for NetApp ONTAP の第2世代ファイルシステムが、東京リージョンを含む2リージョンで利用可能となりました。第2世代ではFSx for ONTAP のスケールアウト構成が利用できること、そして最大 12 の高可用性(HA)ペアのファイルサーバーを作成または拡張が可能なため、第1世代と比較してより優れたスケーラビリティと柔軟性を提供します。なお、マルチ AZ 構成は 1 HA ペア のみとなります。 - Introducing agentic capabilities for HAQM Q Developer Chat in the AWS Management Console and chat applications
AWS Management Console、Microsoft Teams、Slack において HAQM Q Developer は複雑なクエリに対応ができる新しいエージェント機能を提供します。今回のリリースで、HAQM Q Developerは、基本的なAWSに関する質問に答え、専門的なガイダンスを提供するだけでなく、AWSの深い専門知識と新しいマルチステップ推論機能を組み合わせることで、複雑なクエリを解決することが可能です。例えば、「支払い処理のLambda関数から500エラーが発生するのはなぜですか?」と質問すると、自動的に関連するCloudWatchログを収集し、関数の設定と権限を確認し、API Gateway や DynamoDB などの接続されたサービスをチェックし、直近の変更に関する分析して、効率的な解決に導きます。
- HAQM DataZone launches upgrade domain to SageMaker
- 6/3(火)
- HAQM Q Developer now helps customers optimize AWS costs
HAQM Q Developer が個別のコスト最適化の推奨事項を提供するようになりました。この新機能により、「AWS の請求額を下げるにはどうすればよいですか?」などの質問を HAQM Q Developer にすることで、インスタンスの適切なサイジング、Savings Plans や Reserved Instances の購入、アイドル状態のリソースの終了など、パフォーマンスリスクに基づいて優先順位付けされた推奨事項を受け取ることができます。また、「この推奨事項はどのように計算したのですか?」などの詳細なフォローアップ質問をすることもでき、メトリクス、構成、カスタマイズオプションを含む説明を受け取ることができます。この機能は米国東部(バージニア北部)リージョンで利用可能で、すべての商用 AWS リージョンにわたるコスト最適化の推奨事項を提供します。 - HAQM API Gateway introduces routing rules for REST APIs
HAQM API Gateway が、カスタムドメイン名を使用した REST API のルーティングルールをサポートするようになりました。この新機能により、HTTP ヘッダーの値、URL ベースパス、またはその両方に基づいて、受信リクエストを動的にルーティングすることが可能になります。API Gateway 内で直接ルーティングロジックを実装することで、プロキシレイヤーや複雑な URL 構造を排除しながら、API トラフィックに対する詳細なルーティング制御を維持できます。この機能はパブリックおよびプライベートの両方の REST API でサポートされており、既存の API マッピングとも互換性があります。 - HAQM Athena announces managed query results to streamline analysis workflows
HAQM Athena でマネージドクエリ結果という新機能を発表しました。マネージドクエリ結果は、一時的なクエリ結果ストレージを提供することで分析と管理のワークフローを効率化します。例えば、実行する分析のために新しいワークグループを作成する場合、Athenaに結果データを管理させることを選択することで、クエリ結果の S3 の場所を最初に指定することなくクエリを実行でき、結果が暗号化されることを保証し、さらに不要になった後のクエリ結果の保存にかかるコストを回避できます。
- HAQM Q Developer now helps customers optimize AWS costs
- 6/4(水)
- HAQM Redshift now supports increased concurrency for vacuum operations
HAQM Redshiftは、データウェアハウス内のテーブル間での同時実行性を高めるため、バキューム処理を機能強化しました。バキューム処理は、テーブルデータの並べ替えと、削除された行からのディスク領域の再利用という2つの重要な機能を実行することで、最適なクエリパフォーマンスを維持します。Redshift はすでに、手動メンテナンスの必要性を最小限に抑えるための自動バキューム処理を提供していますが、今回の機能強化により、これらの処理は Redshift によって、より高い同時実行性で実行されるようになりました。さらに、ユーザーは異なるテーブルで複数の手動バキューム処理をセッション間で同時に実行することも可能になりました。 - HAQM Lex extends custom vocabulary feature to additional languages
HAQM Lexが、中国語、日本語、韓国語、ポルトガル語、カタルーニャ語、フランス語、ドイツ語、スペイン語において、カスタム語彙のサポートを拡張しました。この機能強化により、より広範な言語で、特定分野の専門用語、固有名詞、稀少語の音声認識精度を向上させることが可能となります。例えば、「Cognito」などの技術用語や「支払能力」などの業界固有の語彙が、ボットとのやり取りの中で正確に文字起こしされるようになり、一貫性のある音声認識機能を提供することができます。 - Announcing HAQM RDS for PostgreSQL Extended Support versions R2 11.22-rds.20250508 and 12.22-rds.20250508
HAQM RDS for PostgreSQL にて、PostgreSQL データベースの重要なセキュリティアップデートとバグ修正を含む、延長サポートの マイナーバージョン11.22-rds.20250508および12.22-rds.20250508 を提供しました。HAQM RDS 延長サポートは、ビジネス要件を満たすために新しいメジャーバージョンへのアップグレードまでの期間を最大3年間延長することができます。延長サポート期間中、コミュニティがメジャーバージョンのサポートを終了した後も、HAQM RDS は RDS for PostgreSQL データベースに対して重要なセキュリティ修正とバグ修正を提供します。
- HAQM Redshift now supports increased concurrency for vacuum operations
- 6/5(木)
- HAQM OpenSearch Serverless now available in Asia Pacific (Hyderabad) and Asia Pacific (Osaka) regions
HAQM OpenSearch Serverless が アジアパシフィック(大阪)リージョンで利用可能になりました。OpenSearch Serverlessは、HAQM OpenSearch Serviceのサーバーレスデプロイメントオプションで、インフラストラクチャ管理の複雑さを伴うことなく、検索および分析ワークロードを実行することができます。 - Pricing and usage model updates for HAQM EC2 instances accelerated by NVIDIA GPUs
HAQM EC2 P6-B200 インスタンスで Savings Plans が利用可能になりました。また同時に、HAQM EC2 P5 インスタンスで最大 45% 、P5en インスタンスで最大 26% 、P4dとP4deのインスタンスで最大 33% の価格引き下げとなりました。価格引き下げは、2025年6月1日からのオンデマンド価格と2025年6月4日以降の Savings Plan 購入分に適用されます。この新価格は、先進的なGPUコンピューティングをより利用しやすくするとともに、コスト削減分を直接お客様に還元するというAWSのコミットメントを反映しています。更新された価格の詳細については、EC2 の価格ページをご確認ください。 - HAQM EC2 now enables you to delete underlying EBS snapshots when deregistering AMIs
HAQM EC2で、HAQM Machine Images(AMI)の登録解除時に、関連する HAQM EBS スナップショットを自動的に削除できるようになりました。これまでは、AMIの登録を解除する際、関連するEBSスナップショットを別途削除する必要があり、追加の手順が必要でした。今回の機能により、AMIの登録解除時にEBSスナップショットを自動的に削除でき、ストレージコストの管理とAMIクリーンアップワークフローが簡素化されます。
- HAQM OpenSearch Serverless now available in Asia Pacific (Hyderabad) and Asia Pacific (Osaka) regions
- 6/6(金)
- AWS KMS launches on-demand key rotation for imported keys
AWS Key Management Service (KMS)は、インポートされたキーマテリアルを持つ対称暗号化KMSキーのオンデマンドローテーションをサポートしました。この新機能により、Bring Your Own Keys (BYOK)キーのキー識別子(キーARN)を変更することなく、暗号化キーマテリアルをローテーションすることができます。キーのローテーションにより、定期的なキーローテーションを義務付けるコンプライアンス要件とセキュリティのベストプラクティスを満たすことができます。 - HAQM EFS and AWS Backup is now available in AWS Asia Pacific (Taipei) Region
台北リージョン(ap-east-2) がオープンとなりました。HAQM Elastic File System (HAQM EFS)、AWS Backup などのサービスも利用可能となっております。台北リージョンのオープンに関する詳細はこちらのブログ を、そして利用可能なサービスはこちらをご確認ください。
- AWS KMS launches on-demand key rotation for imported keys
今月はいよいよ AWS Summit Japan が開催されます。参加予定の皆様には楽しみにしていただいているとは思いますが、少し先のこともあります。実は、12月1日から5日に ラスベガスで開催される AWS re:Invent 2025 の登録がすでに開始しております!AWS Summit Japan の情熱をそのままに、AWS re:Invent への参加もぜひご計画ください!
それでは、また来週!