HAQM Web Services ブログ

【開催報告&資料公開】Coding Agent at Loft #1 ~ Cline with HAQM Bedrock で 爆速開発体験ハンズオン ~

こんにちは!今回は 2025 年 4 月 8 日に AWS Startup Loft Tokyo で開催された「Coding Agent at Loft #1 ~ Cline with HAQM Bedrock 爆速開発体験ハンズオン ~」のイベントの様子をレポートします。

このイベントでは、AI コーディングエージェントである Cline と HAQM Bedrock を活用した開発手法を体験できる座学とワークショップを提供しました。4 月 7 日に HAQM Bedrock が prompt caching に対応し、さらにコード生成を利用できるようになりました。さらに、実際にコード生成を試されている 2 社に、実際に Cline を含めたコード生成についての所感や Tips についてご共有いただきました。ここからは公開可能な範囲で共有させていただきます。

資料は以下のリンクから取得できます。
http://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/20250408-Coding-Agent-at-Loft.zip

座学:Cline とは? HAQM Bedrock とは?

スピーカー: Kento Yoshida

はじめに、Kento Yoshida よりClineとHAQM Bedrockの概要について説明がありました。Cline は、AI を活用してコーディングを支援する OSS のエージェントであり、HAQM Bedrock と連携することで、より高度な開発が可能になります。HAQM Bedrock を使うことで、セキュリティ、ガバナンス、コスト管理、運用管理において優位性があるという点について触れられました。

ハンズオン:Cline with HAQM Bedrock ハンズオン

スピーカー: Ren Kurosawa


これから Cline でコート開発をされる方を対象としたハンズオンでは、実際に VS Code に Cline の Plugin を追加して HAQM Bedrock と連携させて爆速開発を体験しました。参加者からは、「AI コーディングエージェントの活用方法について具体的なイメージを持つことができた」「開発効率が向上する可能性を感じた」といった声が上がっていました。

登壇:Cline with HAQM Bedrock ハッカソンのススメ

スピーカー: 株式会社ブリューアス 半田 満 様
資料:http://speakerdeck.com/mhan/zhu-shi-hui-she-buriyuasudeng-tan-zi-liao

 

株式会社ブリューアス様からは、半田満様より「ハッカソンのススメ」と題して、Cline with HAQM Bedrock を活用した社内ハッカソンの事例紹介がありました。ハッカソンを通じて、新しいテクノロジーやツールをまずは使ってみることの重要性が強調され、短期間で多くの知見が得られる点、理解度が上がりハードルが下がる点、そして事業やサービスへの活用、応用につながる点がメリットとして挙げられました。参加者からは、仕様を固め詳細な指示をした方が期待通りのものが作れた、プロトタイプが爆速で作れそうといった声が上がりました。ハッカソンでは、当初 OpenAI の利用を予定していたものの、Claude 3.7 Sonnet がリリースされたことを受け、HAQM Bedrock 経由で利用したとのことです。Bedrock Invocation Log を活用することでチームごとのコスト管理を実現した点も紹介されました。

登壇:Coding with Cline: AI による⽣産性変⾰の現在地と未来形

スピーカー: ノバセル株式会社 山中 雄生 様


ノバセル株式会社様からは、山中雄生様より「Coding with Cline: AI による⽣産性変⾰の現在地と未来形」と題して、AI を活用した生産性改善の事例紹介がありました。開発における AI 支援レベルを定義し、レベルに応じた生産性改善効果や活用ツールが紹介されました。ノバセルにおける具体的な開発事例として、顧客プロパティ動的拡張やメール連携機能の実装における工数削減効果が示されました。また、ビジネスサイドにおけるAI活用事例として、ナレッジデータベースを活用した広告運用提案の効率化や、新規事業での営業資料生成の効率化が紹介されました。

※ HAQM Bedrock の Prompt Cashing 機能は本イベント開催時点 2025 年 4 月 8 日には既に一般公開されており、お客様はレイテンシーを抑えてコスト効率良く HAQM Bedrock の多様なモデルをご利用いただく事が可能となっております。

さいごに

今回のイベントでは、AI コーディングエージェントである Cline と HAQM Bedrock を活用した開発手法を体験することができました。特に、Cline と Claude 3.7 Sonnet の組み合わせによる開発生産性の向上、および開発チーム体制の変化の可能性について実感いただけたかと思います。AI 技術の進化により、開発現場の効率化がますます進んでいくことが期待されます。まだまだ歴が浅く、手探りで課題だらけの分野だと思いますが、よりよい方法と最新の情報を発信できればと思います。みなさまも Cline with HAQM Bedrock で良き開発者ライフを!


著者プロフィール

黒澤 蓮 (Ren Kurosawa) は AWS Japan のソリューションアーキテクトで、Web 業界のお客様を中心にアーキテクチャ設計や構築をサポートしています。データアナリティクスサービスや機械学習の領域を得意としています。将来の夢は宇宙でポエムを詠むことです。