HAQM Web Services ブログ

Media & Entertainment 業界のお客様向け AWS ワークショップのご紹介 2025年版

AWS は常に最新のテクノロジーと実践的なスキルを提供することに力を入れています。そして、お客様自身が実際に手を動かし、AWS の理解を深めていただくため、日本語ハンズオンやワークショップを「JP Contents Hub」に一覧化して纏めております。本ブログでは JP Contents Hub の中から Media & Entertainment 業界向けの 3 つのワークショップをご紹介します。。3つのワークショップは業界トレンドや AWS サービスの機能増に合わせ、2025 年上旬にアップデートされました。

1. AWS で動画配信をはじめよう

WSサービスを活用したメディアストリーミングアーキテクチャ図。上部にLIVE配信フロー(ライブチャンネルからAWS Elemental Live、MediaConnect、MediaLive、MediaPackageを経由し、HAQM S3ストレージやMediaTailorでのパーソナライゼーション後、CloudFront/CDNで配信)、下部にオンデマンド配信フロー(ファイルベースメディアからMediaConvertを通してS3に保存)を示す日本語の図解。両方のフローが最終的に視聴端末へ配信される仕組みを表現。

概要:

AWS Elemental Media Services を活用した動画配信の基礎から応用までを学べるワークショップです。ライブストリーミング配信、ビデオオンデマンド (VOD) 配信、そして FAST(Free Ad-Supported Streaming TV) チャンネルまで、手を動かしながら学習できます。

学べること:

  • クラウドベースの動画配信システムの構築方法
  • 様々な配信形態に対応するための AWS Elemental Media Services の活用法
  • 高品質な視聴体験を提供するための設定とベストプラクティス
  • FAST チャンネルの構築方法

こんな方におすすめ:

  • 放送局やコンテンツ制作会社の技術担当者
  • 動画配信プラットフォームの技術担当者
  • 企業の広報・マーケティング部門でライブ配信を担当する方
  • 従来のオンプレミス配信から、クラウドベースの配信への移行を検討している方

2. Cloud Production with vMix on EC2

AWS Elemental Media Servicesによるライブ配信アーキテクチャ図。左からAWS Elemental MediaLive(リモートソース)、MediaConnect(SRTでの伝送)、HAQM EC2(vMixでのライブビデオ制作)、MediaLive(トランスコード)、MediaPackage(HLS/DASH/MSSパッケージング)、CloudFront(CDN)を経由して、複数のOTTデバイスへ配信される流れを示す。下部には各段階でのS3バケットやEC2インスタンス、DCVクライアントアクセスなどのサポート要素も図示。

概要:

HAQM Elastic Compute Cloud (HAQM EC2) 上でライブミキシングスイッチャーソフトウェアの vMix を実行し、AWS Elemental Media Services または HAQM Interactive Video Service と連携させて、クラウドベースのライブプロダクションおよびライブストリーミング配信の実施を学べるワークショップです。2025 年 3 月に AWS Elemental MediaConnect で対応した NDI (Network Device Interface) 出力機能の設定も含まれております。

学べること:

  • リモート環境からでも高品質なライブ制作が可能なクラウド環境の構築方法
  • vMix と AWS サービスを組み合わせたライブ配信ワークフローの最適化
  • 地理的に分散したチームでの効率的なライブ制作の実現方法
  • スケーラブルで柔軟性の高いライブクラウドプロダクションの設計

こんな方におすすめ:

  • イベント配信やライブストリーミングの制作担当者
  • リモートワーク環境でのライブ制作を模索している放送・制作会社の担当者
  • 企業のコミュニケーション部門やイベント担当者
  • 教育機関でのオンライン講義や配信を担当する技術担当者

3. Deadline Cloud Workshop

AWS Deadline Cloudを活用した3DCGレンダリングパイプラインのアーキテクチャ図。左からRemote DesktopでBlender 3.6とDeadline Cloudプラグインを使用してジョブを投稿し、中央のAWS Deadline Cloudがジョブを処理。上部にはDeadline MonitorとIAMIdentity Centerでの監視・認証システム。右側にはFarm、Queues、Fleetの構成でHAQM EC2 Spotインスタンスによるレンダリングワーカーが配置。レンダリングに必要なファイルはS3バケットにアップロードされ、出力ファイルも同バケットに保存される。

概要:

AWS Deadline Cloud を活用したスケーラブルなレンダーファームの構築、運用を学ぶワークショップです。Digital Content Creation (DCC) ツールからのジョブサブミット、そしてジョブモニタリングからコスト監視まで学びます。2025 年に日本語版ワークショップが作成されました。

学べること:

  • クラウドレンダーファームの構築方法
  • スポットインスタンスを用いた効率的なレンダーファームの運用
  • Web ベースのインターフェースを通じたジョブ管理と監視の手法
  • クラウドリソースの最適化とコスト管理方法

こんな方におすすめ:

  • VFX スタジオやアニメーション制作会社のテクニカルディレクター
  • ゲーム開発会社のレンダリングパイプライン担当者
  • 建築・製品デザイン企業の 3DCG レンダーファーム管理者
  • オンプレミスのレンダーファームからクラウドへの移行を検討している IT 管理者

まとめ

これらのワークショップは、手を動かしながら AWS サービスの活用方法を学べる日本語コンテンツです。動画配信、ライブプロダクション、レンダリングのいずれの分野においても、クラウドの柔軟性とスケーラビリティを最大限に活かしたソリューションの構築方法を習得できます。

各ワークショップは、初心者から経験者まで幅広いレベルに対応しており、ビジネスシナリオに基づいた実践的な内容となっています。ぜひこの機会にメディア制作・配信ワークフローの次世代化に向けたスキルを身につけてください。

注意:ワークショップ終了時には、不要なコストが発生しないように作成したリソースを削除してください。リソースの削除方法は各ワークショップの最後の手順をご覧ください。

参考リンク

AWS for Media & Entertainment
AWS Media & Entertainment Blog (日本語)
AWS Media & Entertainment Blog (英語)

AWSのメディアチームの問い合わせ先: awsmedia@amazon.co.jp
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