HAQM Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/4/21週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
最近は、毎晩寝る前に子供と一緒に、生成 AI が作成したクイズに挑戦することが習慣になっています。
さて、直近 1 ヶ月は生成 AI のイベントが盛りだくさんです。
- 5 月 1 日 (木):AWS Summit Japan 2025 生成 AI ハッカソン応援企画 ユースケース開発ワークショップ
- 5 月 8 日 (木):AI Agent の効果・リスク・実装方法・組織展開を 1 日で学ぶ
- 5 月 22 日 (木):AI コーディングエージェント with AWS 〜「自律的にコードを書くAI」の AWS での始め方徹底ガイド〜
また、6 月 25 日 (水)、26 日 (木) に開催される AWS Summit Japan 2025 の事前登録ができるようになっています。今年も多くの生成 AI セッションを用意しています。登録をお忘れなく!
先日発表された「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」も引き続き募集中ですのでよろしくお願いします。既に多数の応募をいただいています!
それでは、4 月 21 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- AWS生成AI国内事例ブログ「株式会社平和様、社員全員が使える生成 AI アシスタントをリリース」を公開
株式会社平和は、遊技機の開発・製造・販売を行うメーカー企業です。社内の生産性向上に向けて生成 AI の導入を検討していたのですが「ペルソナが不明確」「社内に AI 有識者の不在」といった課題を抱えていました。そこで、多数のユースケースに対応可能かつ導入が容易な Bedrock Claude Chat をベースにカスタマイズを行うことにしました。結果、1 ヶ月で開発が完了し 500 名を超える会社全体で使える生成 AI アプリ基盤のリリースに成功しました。特に新入社員が多く使用している傾向が見られ、社員の育成面にも好影響が出ているようです。今後は、RAG やエージェントの利用も検討されているようです。 - ブログ記事「HAQM Bedrock Data Automation によるコンテキスト広告向けビデオインサイトの自動抽出」を公開
HAQM Bedrock Data Automation (BDA) は、ドキュメント、イメージ、ビデオ、オーディオなどの非構造化コンテンツから構造化されたデータを抽出する機能を提供しています。本ブログでは、BDA でシーン内容の自動抽出やテキスト認識などのビデオ分析を行うことで、内容に沿った広告を動的に表示する方法を紹介しています。サンプルが github に公開されています。 - ブログ記事「Pixtral Large が HAQM Bedrock で利用可能になりました」を公開
4 月 8 日 に Mistral AI の Pixtral Large 基盤モデルが HAQM Bedrock で一般提供開始となりました。本ブログでは、Pixtral Large の機能と活用例について説明しています。活用例では、ER 図から SQL コードを生成したり、組織図を与えて階層構造をJSON 形式に出力する例などが紹介されています。 - ブログ記事「第3回 AWS ジャパン 生成 AI Frontier Meet Up ~学びと繋がりの場~ 開催報告」を公開
生成 AI 実用化推進プログラムの参加者や、GENIAC の関係者などが一堂に会する「生成 AI Frontier Meetup」が、2025 年 4 月 16 日に開催されました。本記事は、そのイベントの開催レポートです。AWS スピーカーによるセッションに加え、プログラム参加者の成果発表、参加者交流会が行われ、それらの様子が記載されています。このように AWS では業界横断での連携や技術支援を通じて、企業の生成 AI 活用を後押しします。
- AWS生成AI国内事例ブログ「株式会社平和様、社員全員が使える生成 AI アシスタントをリリース」を公開
サービスアップデート
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- HAQM Q Developer が、最先端のソフトウェア開発エージェントをリリース
HAQM Q Developer では、IDEに「/dev」と入力すると開発支援をしてくれるソフトウェア開発エージェント機能を提供しています。今回、機能がアップデートされコード生成の品質が向上しました。、業界ベンチマークである SWTBench Verified(49%)で最先端の性能を達成し、SWEBench Verified(66%)でもトップランクのモデルの一つとなりました。 - HAQM Q Developer の運用調査機能(プレビュー)が追加リージョンで利用可能に
HAQM Q Developer では、AWS のリソースの異常に対し、調査・改善案の提案を行う運用調査機能 (Operational Investigation) を提供しています。今回のアップデートにより、アジアパシフィック(東京)リージョン含む 11 の追加リージョンで利用可能になりました。プレビュー期間中は追加費用なしで利用できますので、ぜひお試しください。 - HAQM Bedrock のインテリジェントプロンプトルーティング機能が一般提供開始
HAQM Bedrock のインテリジェントプロンプトルーティングは、プロンプト内容に応じて異なる基盤モデルに処理を振り分けることによって、応答の品質とコストを最適化する機能です。これまでプレビューでの提供でしたが、一般提供となりました。Claude、Llama、Nova の対応モデルで利用することが可能です。また、使用するモデルやルーティング基準が設定できるようになり柔軟性が向上しました。詳細はドキュメントを参照ください。 - HAQM Bedrockのプロンプト最適化機能が一般提供開始
HAQM Bedrockのプロンプト最適化機能は、基盤モデルからのより質の高い応答が得られるようにプロンプトを自動で書き換える機能です。Anthropic、Llama、Nova、DeepSeek、Mistral、Titan モデルがサポートされています。今回の一般提供開始に伴い利用料金も設定されていますのでご確認ください。 - HAQM Bedrock Data Automation がモダリティコントロール、ハイパーリンク、より大きなドキュメントをサポート
HAQM Bedrock Data Automation にて、データのモダリティ選択機能が導入され、画像、音声、動画などのデータタイプを必要に応じて指定できるようになりました。文書処理においては、埋め込まれたハイパーリンクを自動的に抽出する機能が実装されています。処理可能な文書量も拡大し、一度に最大 3,000 ページまでの文書を処理できるようになりました。これらの新機能により、マルチモーダルコンテンツをより細かく制御できるようになりました。
- HAQM Q Developer が、最先端のソフトウェア開発エージェントをリリース