新たな調査により、IT と LOB の ROI に関する認識の不整合が明らかに

直近 12~24 か月間において、平均的な組織は 10 を超えるさまざまなソリューション領域で多額の投資を行ってきました。ESG の新たな調査によれば、IT リーダーとビジネスリーダーの間で、これらの技術投資のうち、どれが最も高い ROI をもたらしたのかについての認識が一致していないことが明らかになりました。

投資すべきか否か

組織は、IT 関連の投資と財務上の慎重さの適切なバランスを取るのに苦労することがよくあります。一方では、適切なテクノロジーに投資しなければ、競合他社に対して不利な地位に置かれる可能性があります。他方、高金利、インフレ、地政学的な不安定性などの経済的課題により、慎重に支出することが求められます。

リーダーが財務上の保守主義とイノベーションの必要性の間のこの緊張に適切に対処するのをサポートするため、AWS は TechTarget の Enterprise Strategy Group と共同で調査プロジェクトに乗り出しました。ESG は、組織でテクノロジーの購入プロセスに関与しており、技術プロジェクトやイニシアティブによってもたらされた、評価対象の ROI について詳しい 1,000 名の IT および基幹業務 (LOB) のシニアマネージャーを対象に調査を実施しました。

レポートをお読みいただき、どの投資が最も高い収益率をもたらしたと認識されているのか、どの投資が期待を下回ったのか、およびその理由を確認してください。

主要なテクノロジー関連投資の ROI の評価

主な調査結果とハイライト

78%

自社が最先端またはアーリーマジョリティであると主張した回答者の割合。これは、組織がテクノロジー導入の成熟度を過大評価していることが多いことを示しています。

73%

取締役会がテクノロジー投資に関する議論に関与しており、少なくとも四半期ごとに会議でこのテーマを取り上げていると回答している回答者の割合。

49%

自社が最先端であると回答している IT 部門の回答者の割合。ビジネス部門の回答者ではわずか 28% です。これは、IT リーダーとビジネスリーダーの認識の乖離を示しています。

IT リーダーとビジネスリーダーの認識のギャップを埋める

この補足記事では、AWS Enterprise Strategist である Chris Hennesey が、この新たな調査によって明らかになった IT リーダーとビジネスリーダーの認識の不整合についてコメントしています。Chris は、共通の目標の設定、期待の管理、IT 部門とビジネス部門の間の継続的なコラボレーションの促進など、この溝を埋めるための実用的な戦略を概説しています。テクノロジー投資をビジネス目標とより適切に整合させて意思決定を改善し、組織全体で真の価値を生み出す方法をご覧ください。

非現実的な期待が成功の最大の障害

組織の 52% は大規模な IT 投資が 7~12 か月で回収できると予想していますが、多くのプロジェクトではこれは単純に実現不能です。多くのテクノロジー投資から想定どおりの見返りが得られない理由が、想定期間内にビジネス成果の実現を達成できないことにあることを考えると、IT リーダーは LOB リーダーと期待を慎重に設定し、好ましいリターンがいつ達成されるかについて現実的に予測するよう促す必要があることは明らかです。
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